短時間で大きな値幅を狙えるポンドドルですが、テクニカル分析(ファンダはもちろん)をおろそかにするとド派手に負けてしまう危険性もありますよね。
『扱い』の難しいポンドドルをデイトレードやスキャルピングの時間軸で、方向判断するための方法です。
この方法の狙いはエントリー直後に含み益がでて、含み損に転落することなく利確を目指しやすいといったところです。
モメンタム(相場の勢いや方向性を判断するオシレータ)を別角度から見ている感じですかね
本記事で紹介するポンドドルのテクニカル分析(6通貨ペア判断)を駆使することによって、ある程度はダマしに合わないよう通貨の強弱を見極めることが出来ます。
また、「ポンドドル6通貨ペア分析」が出来ると、単純なテクニカル分析だけに比べてエントリーのタイミングも取りやすくなるのでデイトレスキルが飛躍的に上がります。
しかし、慣れないうちは難しいです。
どうしても難しいと思う方は簡単にポンドドルの状況をリアルタイムで教えてくれる無料アプリも紹介しますね。
ポンドドルのテクニカル分析攻略!関係6通貨ペアの見方
まずはポンドドル(白背景)が影響を受ける5通貨ペア(黒背景)がこちらです。
以下の通貨ペアで強弱関係を把握することによって現在『買ってはダメ』なのか、『売ってはダメ』なのかといった判断が出来るようになります。
注意点として市場参加者が少ない場合はテクニカル分析の正確性が落ちますので注意が必要です。
ここからのお話は【欧州時間】、【NY時間】での短期トレードでの分析になります。
ポンドドルをテクニカル分析するなら、クロス円かドルストレートを見よう
『ポンドドル』を強気で持てる一番信頼度の高い状況が「ポンド円」と似たような動きをしている時です。
この時に注視するのが【ドルと円の影響力】です。
詳しく解説します。
まずはポンド円を見ましょう
ポンド円と同じようなチャート形状で動いていたらチャンス。
ポンドが最も買われているか、最も売られている可能性大です。
ポンド円とポンドドルが揃って動いている場合、押し目で買ったり、戻りで売るという目線を持ちます。
前提として高値買いや安値売りのような伸びてしまったあとは次のチャンスを待ちます。
タイミングとしては、16時、17時、21時、22時などの切り替わりで大きく動くケースが多いので損切りの幅が狭いところでエントリーします。
(まずは損切りポイントを決めましょう)
利確は直近の高値、もしくは5分足エントリーなら上位足である1時間足の抵抗線などに設定すると良いでしょう。
上位足トレンドに逆らって動いているなら、直近高値で利確、上位足トレンドに沿っているなら強気で保有などとルール決めるようにしましょう。
ポンド円とポンドドルの動きが似ていなかった場合キーマンはドル円
この場合は6通貨ペアをみて判断します。
前提として高値買いや安値売りのような伸びてしまったあとは次のチャンスを待ちます。
まずはドル円を見ましょう。
ドル円と似た形にポンド円がなっていたら、ポンドドルがポンドドルが逆の形になってるケースが多々あります。
その時、ポンドドルとユーロドルの動きが似ていないかを確認します。
これによりドルの影響力をみているわけです。
ドルに対して欧州通貨ペア2つが揃って下落(上昇)となれば、最弱や最強といった判断がつきやすくなります。
あとはユーロポンドを見て、ポンドが買われているのか売られているのか判断します。
こうすることによって、『いま世界的にポンドは売られているな』とか『世界的にポンドは買われているな』などといった判断が可能になります。
これはテクニカル分析の前の『環境認識』の部分と言いかえることができるかもしれません。
ポンドドルのチャート分析をした上で、「ロング」という認識をしたとします。
個別チャートで『買い』の分析結果だけよりも、俯瞰して見た時に『ポンドは世界的に買われているなと判断できた方が期待値は高い』というお話です。
ドルに対してポンドの強弱がわかったら、ユーロも比較対象に入れてみましょう。
ユーロ円やユーロドルを比較対象に加えることで、欧州2通過の状況が理解できるようになります。
これができると損切りを早めに決断したり、利益を引っ張ったりという応用が可能になります。
例)ポンドが揃って上昇なのにドル円下落、ポンドは買われている様子でドルはそんなに強くないという判断ができたとします。
- ポンドドル個別チャートの押し目でロングし、損切りを設定
- 利確は前回高値とする
この時にユーロ円やユーロドルを見ます。
するとユーロ揃って上昇しており欧州系通貨が2つとも強そうでした。
ここでユーロポンドを見ると、強気でポジションを持っていていいのか、利確は早めにしなくてはいけないのかが分かります。
ドル円下落、欧州系(ユーロ円・ユーロドル・ポンド円・ポンドドル)が揃って上昇、ユーロポンドが上昇している場合、最強はユーロということになります。
ここで危ういのはポンド円かもなと察知できるようになると完璧です。
つまり、保有しているポンドドルも想定した利確位置以上は望まない方が無難と判断できるわけです。
この辺は慣れが必要で少し難しいですよね。
まとめると下記のような形になります。
- ドル円下げ、ポンドドル上げ、ユーロドル上げだからドルは弱そう
- ユーロ円上げ、ポンド円上げだから円もそんなに強くなさそう
- ドルが弱いのもあるが、ユーロドルやポンドドルが上昇してるからどっちかは最強なんじゃないか
- ユーロポンドが上げていたのでユーロが1番強いと分かる
(ユーロポンドが下げていたらポンド最強で利益を引っ張ることを検討)
【まとめ】ポンドドルのテクニカル分析は5通貨ペアを見て強弱を測ろう
ポンドドルで押し目買いや戻り売りをしたら、レジサポラインを割って派手な損切りになってしまった。
こうしたダマしを出来るだけ避けるために、本文の5通貨ペアを見て強弱を把握できるようになると無駄な損切は減ってくるはずです。
行動の仕方
まずはポンドドルのチャート形状が、世界の通貨でも共通した強弱関係なのか見にいきましょう。
押し目買いや戻り売りを検討するのはその後でも遅くはありません。
下記の無料アプリでは上記の通貨ペア強弱が一目で判断できるようになっています。
【通貨ペア強弱判断アプリ】
https://apps.apple.com/jp/app/fxism%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1561599547
ただし、FXにおけるテクニカル分析を習得するには自分の目で見たチャートで判断できるようになった方がいいので、リアルチャートもしっかり見ていくようにしましょう。