FXで分割エントリーするメリット【引き分けで資金を守る概念とは?】

FXで分割エントリーするメリット【引き分けで資金を守る概念とは?】

FXトレーダーの多くが使う分割エントリー手法。

実際、メリットはあるのでしょうか?

その答えは「引き分けに持ち込み資金を守りやすい」というところが大きいと感じます。

FXトレードで有効な分割エントリーの方法とメリットについて詳しく解説します。

さーくま
先に結論から言ってしまうと、分割エントリーのメリット「エントリーした後もポジションに一定の裁量判断が効く」ということです。

資金管理上の上限ロットが「1ロット」の場合、「1ロット」→「0.2ロット×5発」で分割エントリーしていきます。

詳しくは次の項から解説します。

FXで分割エントリーするメリットは3つ!

通常は単発でエントリーするロットを「分割」することによって、「決済」も分割することが容易になります。

この特徴からみえるFX分割エントリーのメリットは下記の3つです。

  • 打診でエントリーできる
  • 有利なポイントでポジションを積み増せる
  • 5勝3敗2引き分けで勝ち越せる

以上3点を深掘りしていきますね。

打診でエントリーできる『機会損失を防ぐ』

資金管理のうえでエントリーできる上限ロットが1ロットだとします。

打診で「0.2ロット」本来のエントリーポイントで「0.2×2発」
損切り手前で「0.2×2発」(ヒゲで戻ってくるダマし用)

レジサポラインでエントリーしようと待ち構えていた時に、「そこまで到達せずに行ってしまった」なんて経験は誰しもあるはずです。

そんな時にこの1ロットを5分割して、打診で0.2ロットなど入ることで『機会損失を防ぐ』ことができるようになるということです。

ちなみに本来のエントリーポイントで入った「0.2×2ポジション」は打診エントリーの「0.2ロット分」がプラスに転じたら「分割決済」という選択肢も出てきます。

有利なポイントでポジションを積み増せる『優位性を確認してからポジションを増やしていく』

下落の局面ですでに『①の分割で0.2ロット打診エントリー』をしていた場合、レジスタンスラインをヒゲで戻ってきたら「ポジション追加」。

その下の抵抗線を抜けたら「更に追加」など、1つのエントリーポイントに対し『優位性を確認してからポジションを増やしていく』ことが可能です。

FXは「5勝3敗2引き分け」で勝ち越せる『引き分けの概念』

この考えで必要になるのが「損切り」「利確」以外の『引き分け』です。

まずは「負けを引き分けに置き換えていく」。

根拠が崩れた時点で分割ポジションが相殺できるようであれば、『引き分け』で逃げる。

打診エントリーの時点で状況が変わったと察したら、「少ないロットを損切り」で終える。

目指すは「5勝3敗2引き分け」です。

FXで分割エントリーする上でのデメリットとは?

分割エントリーをする上での注意事項は3点です

  • エントリーポイントの選定が「ゆるく」なる場合がある
  • 積み増したポジションのリスクリワードが下がる
  • 「損小利大」が「損大利小」になる危険

エントリーポイントの選定が「ゆるく」なる場合がある

打診エントリーを使うようになると、どうしてもエントリーが早くなってしまいがちなんですよね。

実際、それで取れたことも大いにありますが、含み損をかかえて「もっと引きつければよかった」なんてことも「しばしば」です。

とはいえ、これは分割エントリーが悪いわけではなくて、「本来のエントリーポイントまで引きつけが甘い」ことに起因していますよね。

積み増したポジションのリスクリワードが下がる

リスクリワードはエントリー前に測ります。

しかし、『優位性を確認してからポジションを増やしていく』場合は「決済ポイントまでのpips」が減っていくのでリスクリワードが悪くなります。

対応策として「優位性があるうちに決済できるようにルールを決める」必要が出てきます。

「増し玉」を多用するトレーダーは『追加をしたら、損切り位置も狭めてリスクリワードを維持』している場合が多いです。

後から追加したポジションの含み益が無くなったら「全決済」などです。

「損小利大」が「損大利小」になる危険

リスクリワードの低いところでは「損大利小」の危険が大きいです。

なまじ、1ポジションのロットが低いので「打診で入り過ぎてしまう」と逆行した時に本来のエントリーポイントで『余力がない』状態に陥る可能性があります。

『余力が常にあるのが分割エントリーの強み』だということを、しっかり理解しておく必要があります。

利益確定の際も「分割エントリー全ポジプラス」を意識しすぎると「全ポジマイナス」になりかねないので、不利なポジションに含み益があるうちに逃げるを徹底すべきです。

FXの分割エントリーのメリットを有効活用するためのポイント3つ

リスクリワードが更に良くなる3つのポイント

  1. 長期足の【方向性】を見極める。見るのは「日足」や「4時間足」
  2. 「打診エントリー」は各時間足のレジサポが重なる場所にひきつける
  3. 「打診エントリー」の各時間足のレジサポが重なる場所を逆行したら「ドテン」も視野に入れる

1. 長期足の【方向性】を見極める!見るのは「日足」や「4時間足」

  • 長期足の方向性がわかれば、相場の方向性に対して「順張り」なのか、「逆張り」なのか理解できる
  • 長期足の方向性がわかれば「含み益が出たとき、どこまで保有できそうか」という横軸(時間)を意識できる
  • 長期足の方向性がわかれば「含み損(リスク)を許容する範囲も変わる」

2. 「打診エントリー」は各時間足のレジサポが重なる場所にひきつける

  • 相場はえてして、レジサポの上(下)に置かれた「損切」を狩ってから行きたい方向へ進む
  • 可能な限り「打診エントリー」を、本来入りたいポイントにひきつけ、損切手前のラインで追加するようにする

3.「打診エントリー」の各時間足のレジサポが重なる場所を逆行したら「ドテン」も視野に入れる

  • 長期足の方向へブレイクしたらドテン
  • 長期足と反対へブレイクしたら速やかに損切

上記の①~③を意識できると「更に損切は浅く」、「利は伸ばす」ことが可能になります。

でも、ついつい早めにエントリーしたくなっちゃうんですよね。

【まとめ】FXで分割エントリーを使い「引き分け」をうまく利用しよう

エントリーした後もポジションに一定の裁量が効くことで有利なトレード運びができる事が多い『分割エントリー』。

この分割エントリーをうまく使って、相場の荒波を乗り切りましょう!

以下、本記事のまとめです。

分割エントリーを有効に活用するには

  • 「リスクリワードの徹底」単発エントリーと同じように「損切」「利確」のポイントを最初に決める
  • 「資金管理の徹底」10万円の口座なら0.1ロットが最大ロットとし、0.02ロット×5発などに分割する
  • 「引き分けを有効に使う」エントリー時の根拠が崩れた場合、プラスのポジションとマイナスのポジションを相殺し「引き分け」に持ち込む

【資金が減らなければ、また戦える】

引き分け場面の補足

根拠となるレジサポでエントリーする場合、「レジサポを上下に行き来するような動き」「ダマし」が疑われる場合など

トレンドがでて積み増していく場合、後から足した分はリスクリワードが悪くなるので「引き分け」や「時短決済」も視野に入れる

 

【分割エントリーでの注意事項】分割エントリーを取り入れると「負けにくい戦法」をとりやすい反面、以下のデメリットに注意が必要です。

  1. ついつい「エントリーポイントのひきつけ」が甘くなる
  2. ついつい「ナンピン」してしまう

上記の解決法は『①と②をやらない厳格なルール化』です。

 

以上、【FXで分割エントリーするメリット。引き分けで資金を守る概念】でした。

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