ユーロドルをテクニカル分析でトレードしている方やこれからトレードしたいと思うかたに向けた記事です。ユーロドルは「テクニカルが効きやすい」と言われますが、私も実際にそう感じます。
この『効きやすい』をもう少し深掘りして理由を解説し、トレードする上での武器として使う方法をお伝えします。また注意点もあるのでここもしっかりマークしておきましょう。
ユーロドルにテクニカル分析が効きやすい理由
- ユーロと米ドルは世界の2大通貨だから、貿易など実需がある
- 外国為替市場でもナンバーワンの取引高なので参加者が多い通貨ペアである
上記①と②により、【相場参加者が多いから過去の値動きを傾向化しやすい】のでテクニカル分析が効きやすいといえます。
とはいえ、為替相場という巨大なマーケットにおいて答え合わせは難しいので、下記の項目に沿って深掘りしつつ、取り組み方を絞っていきます。
【注意】ユーロドルのトレードに向かないタイミング
タイトルにもある通り、ユーロドルのトレードがダメなタイミングです。
大きく分けて下記の2つです。
- 時間帯
- 休場日
時間帯
ユーロドルは日本時間の早朝から、欧州開始前の15時くらいまでは動きが少ないためトレードに向かない時間となります。
この時間帯は、ユーロ圏やアメリカは夜なので相場参加者が少ないためです。
つまり上記結論の反対となる【相場参加者が少ないため、値動きの傾向化がしにくいためテクニカル分析が効きにくい】となります。
休場
ユーロドルのテクニカル分析深掘り
ここからはもう少し具体的に、下記の3つに絞ってお伝えしていきます。
- テクニカル分析が効きやすい時っていつ?
- ユーロ円と比べてどうなの?
- どうやってユーロドルで稼ぐ?
①ユーロドルのテクニカル分析が効きやすい時っていつ?
ユーロドルのテクニカル分析が効きやすいタイミング
具体的な時間は『欧州時間〜ニューヨーク時間』です。
なぜならユーロドルの相場参加者が多くなるのがこの時間帯だからです。
具体的には16時から24時くらいがユーロドルの取引に適しているといえます。
「ユーロドルはテクニカル分析が効きやすい」の結論で述べた、【相場参加者が多いから過去の値動きを傾向化しやすい】が最も当てはまる時間帯です。
逆にこの時間以外はダラダラと動くイメージでして、ボラティリティも小さく値幅を取りにくいと思います。
②ユーロ円と比べてどうなの?
ユーロ円と比べてどう?
『ユーロ円』はユーロドルよりボラティリティが大きく値幅が狙えます。
反面、ユーロや日本円に基軸通貨の米ドルが絡むため、ユーロ円はテクニカルを盲信すると振り回されることが多くなります。
ちなみに直近ユーロ系のボラは?
ユーロ円のボラティリティは大きいとお伝えしましたが直近の数字を調べてみました。
2022年2月始め、ユーロは大きく動く日もあり1月終わりから2/6までで「1日平均100pips弱の値幅」があります。
ユーロドルに関して、普段はもう少し落ち着いている印象です。
2022年2月現在、ロシアとウクライナ問題で外国為替市場も敏感になっており変動幅が大きくなっています。
ちなみに上記のデータはJFXさんで提供されているボラティリティ表を参照しました。
FX(外国為替証拠金取引)のボラティリティ表をご確認いただけます。…
ユーロ円とユーロドルの違い
絡む通貨が少ないユーロドルはやはり素直な動きが出やすく、それはチャートにもあらわれます。
個人的にユーロドルはユーロ円に比べて『ローソク足のヒゲ』が少ないと感じます。
これは他の通貨に翻弄されない、大きな通貨同士の単純な綱引きだからでしょう。
とはいえ、ユーロドルとユーロ円が似たような動きをしているときはユーロが主役になっているケースが多く、揃って上昇しているなら似たようなチャート形状になっていることが多くあります。
そんな時はユーロ円とユーロドルの揃った押し目や戻しで売買すると効率よくpipsが取りやすい場面です。
詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
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③ユーロドルの稼ぎ方
ユーロが主役の相場でテクニカル分析に基づいてトレードする
具体的には下記の2つはわかりやすい場面です。テクニカル分析が効きやすく『押し目買い、戻り売り』を積極的に狙える場面です。
- ユーロ円と揃って動く
- ドル円と反対の動きをしている
ユーロが弱含み相場の事例
チャートがあった方がわかりやすいので、下記のトレード投稿をご覧ください。
下記のパターンは「ドル円と反対の動きをしている」のほうです。
2021年8月23日(月)NY時間22:45
ユーロドル『激弱』パターン発見したので延長戦しました。
【根拠】
・ドル円 陽線
・ユーロ円 下っぽい
・ユーロドル 陰線
・ユーロポンド 陰線ユーロシリーズ(ユーロ円まで)下げている状況でドル円上昇なので、
『ユーロvsドル』はドルの勝ちでユーロ下げる。 pic.twitter.com/KQOAMC42OA— さーくま@FX (@Sakuma_FX) August 23, 2021
この辺りは通貨の相関や強弱関係などを理解すると、さらに根拠を持ったトレードが出来るようになります。
本サイトでも多くの記事で相関関係や強弱関係について取り上げていますので興味があればどうぞ。
【まとめ】ユーロドルのテクニカル分析は効きやすい
ユーロドルのテクニカルは効きやすい理由
- ユーロと米ドルは世界の2大通貨だから、貿易など実需がある
- 外国為替市場でもナンバーワンの取引高なので参加者が多い通貨ペアである
上記により相場参加者の総意によって分析確度が左右されるテクニカル分析は効きやすい。
ユーロドルは多くの相場参加者が意識する水平線や移動平均線など反発を狙ったエントリーなど基本的なテクニカル分析の効きに期待できる。
とはいえ注意が必要なのは、上記①と②が揃わない時間帯である日本時間6時〜15時くらいはテクニカルに過度の期待は禁物である。
同様に米国や欧州の休場日(現地祝日など)は相場参加者が激減するので注意が必要です。
ユーロドルをメインで取引する方は、相場参加者が増えてテクニカルの信頼ができる【16時〜24時】を主戦場としましょう。
本記事でも触れている取引時間帯による特性や通貨ペアの相関、強弱関係を体系的に学ぶならデイトレ大百科がオススメです。
興味のある方はどうぞ。