FX初心者が失敗してしまう事は数多くあります。
しかし、一番マズいのは「資金を失う」という状況ですよね。
FX初心者が避けるべき失敗である「損失リスク」。
今回は私が実際に100万円を失って気づいた「損失リスク3つの理由」をお伝えします。
結論からお伝えすると、損失リスクはおもに下記の3つでした。
- ギャンブルトレード(指標発表の時など)
- すぐに資金を増やしたい気持ち(ハイレバ・ハイロット
- チャンスを逃したくない(ポジポジ病)
FXをやる理由は当然お金を増やしたいからですよね?
上記3つの損失リスクは『すぐにお金を大きく増やしたい心理』からくるものです。
あせってトレードをしている時はギャンブルに近い状態といえます。
これらの解決法と、失敗が少なくなり「資金が増え始めるタイミング」もあわせてお伝えします。
FX初心者にありがちな失敗
FX初心者が失敗を防ぐには「余計なトレードはやらない」が重要です。
FXで資金を増やし続けるトレーダーは決まったことしかやりません。
そこでFX初心者がやりがちな失敗「余計なトレード」の場面とその解決法についてお伝えします。
ギャンブルトレード
『ギャンブルトレード』になりがちな「FXのお祭り」といえば【米国雇用統計】です。
基軸通貨のドルが動くので、多くの通貨ペアがその影響を受けることになります。
たとえ1度は大きく勝てても、「何度も勝てる手法に落とし込むのは困難」でしょう。
決してアナリストの言葉などを信じ、「丁半博打」をしてはいけません。
相場はすでに雇用統計の結果を織り込んでいるかもしれませんし、今までのトレンドが嘘のように反転するかもしれません。
「FXで予想は危険」です。
では、雇用統計は見ているしかないのか?
そんなことはありません。
【解決法】エントリー根拠をつくる
雇用統計によって、「5分足」や「15分足」などの短い時間足では新たなトレンドが生まれる可能性があります。
こういった事実に基づいて、「押し目買い」「戻り売り」などのテクニカルトレードを心がけるのが賢明です。
米国雇用統計は全世界が注目している指標ですので、相場参加者が普段よりも多いわけです。
こういった時こそ、「大きな流れに乗り、大きな流れが止まる前に降りる」というような取引を心がけるべきです。
もしくは雇用統計の日は「FXをやらないが正解」かもしれません。
すぐに資金を増やしたい
『すぐに資金を増やしたい』という真理はハイレバ・ハイロットでトレードしてしまうという行動に現れてきます。
- 損切りになった
- 往復ビンタで連敗した
- 方向性は合っていたのに、ストップ注文にあたって狩られた
こういった場面ではさらに「すぐに取り戻したい!」という衝動にかられます。
この「すぐに取り返したい」という気持ちがトリガーとなって【全損】になってしまうパターンが多いのではないでしょうか?
そもそも『すぐに資金を増やしたい』と思い、FXをしているのに「減ってる場合じゃない」ってあせるんですよね。
私も何度も経験しました。
しかし、「すぐに取り返したい」というメンタルでは勝てないんですよね。
メカニズムはこうです。
さらにロットをあげて、さっさと損失を取り返したいから、いいエントリーポイントはないかと「目を血走らせてチャートを見る」。
本来なら「期待の薄いエントリーポイント」も、あせってエントリーしてしまう。
イケると思ったのに逆行された。コレは「ドテン」だ。
ドテンしたとたんに逆行。
この時点で「メンタル崩壊」、とことんまでいってしまうワケです。
【解決法】可変ロットなどの資金管理を覚える
そもそもロットが大きすぎだったり、「連敗がトリガーになり、ロットをあげてエントリーしてしまう」場合の対処法です。
ロットはルール化してしまいましょう。
- 資金10万円は「0.1ロット」まで(10万通貨)
- 「資金が倍」になったら「ロットも倍」にする。
- 10万円→0.1ロット
- 20万円→0.2ロット
- 100万円→1ロット
当然、『資金が半分』になったら『ロットも半分』です。
このルールのキモは、負けるほどにロットが小さくなり増やすのが困難になることです。
つまり「無駄なトレードなんてしてる場合じゃない」、「FXは資金が最大の武器なんだ」と気づくきっかけになります。
『すぐに資金を増やしたい』なら資金を減らすようなことはしない。
ハイレバ・ハイロットをやめて、「可変ロットで複利の恩恵」を利用したほうが賢明です。
「チャンスを逃したくない」ポジポジ病
FXで相場参加者が多くなる「東京時間」9時から14時、「欧州時間」は15時〜19時は本業中ってかたが多いはずです。
そんなか、仕事終わりにチャートを開いてトレンド出てたじゃんって思うんです。
これはサラリーマン時代に強く感じていました。
NY時間を普段トレードしているかたが、東京や欧州のトレンドを見て「俺もチャート見てれば入っていたな」って思うこと多いですよね。
こうなると普段PCで取引しているのに、相場が気になってスマホでエントリーしてしまう。
仕事中にチャートが見れなくて、気付いたら「尋常じゃない含み損を抱えてた」なんて目も当てられません。
【解決法】取引時間を決める
ポジポジ病の解決法って「エントリーのルール化」しかないですよね。
『自分の得意なパターンしかエントリーしない』
ただコレだけだと不十分なので、サラリーマンの方なら「NY時間以外はやらない」などの「取引時間のルール化」も必須です。
サラリーマンの方が本業中に「チャート分析するのは問題ない」と思います。
『スマホでポジポジ』してしまいそうな場合はスマホはデモ口座でログインしておきましょう。
コレならチャートチェックはできるし、損失も出ません。
チャート見てたら勝ててた場面と同じくらい、「やっていたら大負けだった」というパターンも存在するはずです。
であれば、本来の「取引時間」に期待値の高いエントリーポイントを探す【分析に専念】するほうが賢明です。
例えばNY時間だけを監視していると、「特有の動き」があるはずです。
そういった「特有の動き」を見つける方が、ポジポジするより資金が増えるスピードは早まるでしょう。
(ちなみに私が見ていた時は、早朝4時にドルストや円シリーズが短期的に下落することが多いように感じました。今は東京と欧州しかやっていないので話半分で聞いてください。)
FX初心者が失敗を克服したらするべき、「3つのこと」
上記では、私の失敗談と解決法をお伝えしましたが、ここからは「FXで勝ちに行くフェーズ」です。
エントリー根拠の作り方
上記でほとんど述べてしまいましたが、自分自身が信頼できる「手法」の構築。
なにより難しいのが、「手法」の厳守することです。
詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
FX手法の「鉄板パターン」を探している。 FXでなかなか手法が定まらない・・・ そんなアナタに向けて今回は、「オレ的・鉄板パターン」についてお伝えしたいと思います。 この方法は監視時間も限定されているので簡単です。[…]
可変ロットなどの資金管理の仕方
可変ロットついては上記の通り10万円なら0.1ロットでいいでしょう。
そして「分割エントリー」を併用すると、「エントリー後も一定の裁量判断が可能」になります。
分割エントリーで『含み益』が乗ったら、「伸ばすポジション」と「利を確保するポジション」を分割で決済できるようになります。
分割エントリーについて下記の記事で詳しく書いています。
FXトレーダーの多くが使う分割エントリー手法。 実際、メリットはあるのでしょうか? その答えは「引き分けに持ち込み資金を守りやすい」というところが大きいと感じます。 FXトレードで有効な分割エントリーの方法とメリットについ[…]
取引時間の決め方
FXは動きの出やすい時間だけ取引する。
デイトレードなら時間足の切り替わりが目安です。
FXは24時間営業は「ホントであってウソでもある」といえます。
FXは明らかに「動きのでやすい時間、動きのでない時間があります」
例えば【16時】は4時間足以下のローソク足が全て「新しい動きを見せやすい場面」です。
理由はこうです。
「デイトレーダーでは長めの時間軸である4時間足に新しい足が生まれ、かつ欧州時間の午前中で相場参加者が多い」
このように取引する時間を決めて、その時間の特徴を把握すると「ポジポジする機会」はだいぶ減らせることでしょう。
動きの出る時間がわかれば、それ以外はやる必要がないですからね。
【まとめ】FX初心者が失敗をなくすと資金は増え始める
失敗の状況と解決法を少し理解いただけたかと思います。
ここまできたら「やる必要のないことはやらない」状況ができてくるでしょう。
やる必要のないことのおさらい
- ギャンブルトレード
- ハイレバ・ハイロット
- ポジポジ病
FXの失敗を解決したら次のステップへ
上記の「やる必要のないこと」の解決法が、「FXで資金を増やす武器」となります。
つまり失敗は決して無駄ではなかったんだと今では思うわけです。
失敗を解決したら次のステップ
- FXは「トレード根拠」がすべて
トレード根拠を複数持てる「手法」を持とう - 可変ロットで複利を味方にできる
ロットは徐々に上げていっても、予想以上に資金が増えるのが複利。
可変ロットを試してみよう。 - FXの取引時間を決めると為替相場の傾向がわかってくる
自分自身の主戦場を決め、その時間の特徴を把握しよう。