これから副業FXで自動売買に取り組もうとする方へ向けた注意喚起の記事です。
副業FXにつけ込む『怪しい自動売買』の見分け方から、成功事例まで紹介します。
参考:Yahooファイナンスの質問より
というわけで私も結論としては、初心者はトレードの基本から学ぶべき。
すでに裁量トレードで結果を出している方は効率化のために自動売買はアリかと思います。
とはいえ、そのレベルの人は『自分の手法を自動化するのが1番効率がいい』はずです。
自分の商材として売り物にもなりますし。
どうしても副業FXで自動売買を選びたいという方は本記事の注意点3点を理解してからやるべきです。
副業FXの自動売買『確認すべき3つの項目』
副業FXを自動売買で始めようと思っている方に注意喚起としてお伝えしたいと思います。
FX自動売買ソフトでトレードを始めるならば、販売されている自動売買ソフトの有用性を自分で理解できないと危険です。
副業FXの自動売買で事前に知るべき3つのこと
副業FXで自動売買を取り入れるなら下記の3点は販売者に質問したりして理解しておきましょう。
下記をクリアしていない場合「怪しい自動売買ツール」と認定していいでしょう。
- 販売者は稼いでいる?
- 売買ルール・決済ルールは明確?
- 相場の変化に合わせて調整が出来る?
とはいえ、FX自動売買の良し悪しを判断するにも一定の相場理解が必要です。
下記ではさらに各項目を深掘りしていますので、迷っている方は一度立ち止まって考えてみてください。
実際に使える自動売買(仮想通貨)も過去にあったので、ついでにそちらのロジックも紹介します。
先に結論をお伝えすると、当時の仮想通貨は黎明期でまだまだ未成熟な市場だったところに付け入る隙があったわけです。
外国為替の場合、インターバンク(市場参加者が金融機関など)の基準レートがあり、マーケットも成熟しているため上記のような方法は一般人には難しいようです。
①販売者は稼いでいる?
気になっているFX自動売買ソフトで販売者は稼いでいますか?
これは実績がすぐに出せるはずですので、FX自動売買でいくら稼いでいるのか確認すべきです。
実績が出せない、もしくは虚偽の広告で集客しているなどの雰囲気がしたら即やめましょう。
胡散臭い時点でアウトです。
そもそもトレーダーとして上手くいかないからFX商材(自動売買ソフト)の販売をしているというのはよくあります。
②売買ルール・決済ルールは明確?
できれば売買ルールや決済ルールが明確で、自分自身で検証可能であればいいと思います。
そもそも、どういった場面で売買を行い、決済をするのかを明確に説明していない自動売買ソフトは止めましょう。
またバックテスト(過去のデータから〇〇pips取れました等)だけでは机上の空論です。
また自動化されているトレードルールについては必ず販売者に確認し、購入者側で把握するべきです。
何をやっているかわからないところに自分のお金を張ることは大変危険です。
「トレンドに乗るタイプ」の自動売買であれば、
「トレンド発生の判断基準はどこ」に置いていて、
相場が落ち着いている時に機能するのか?
レンジ(横ばいの相場)で「利」を稼ぐ自動売買ならば、
「レンジの判断基準」や
「ひとたびトレンドが出たら」どうなるのか?
③相場の変化に合わせて調整できる?
調整ができるか否かは、自動売買ソフトを売りっぱなしにして販売者だけ儲かるパターンを疑います。
為替相場は金融ショックや戦争、直近ではコロナなど様々な要因で大きな動きを起こします。
過去のバックテストだけでは、相場の急変動(コロナショック)などには対応できません。
こういったから大相場となった際に自動売買ソフトの調整ができて、かつ購入後もフォローがあるような販売者なのか確認しましょう。
また調整が可能な場合も、購入者が初心者の場合、なにをしていいかわからないのが普通です。
手厚いフォローがあればいいですが、「基本的にフォローはない」と思っておいた方が良いでしょう。
以上①〜③から、自分でトレードプランを構築できるレベルでないと自動売買の本領は発揮出来ないと思います。
なぜなら、自動売買ソフトも相場の変化に合わせてその都度、微調整が必要になるはずだからです。
仮想通貨FXの自動売買で実際に使えた例
仮想通貨FXではありますが、実際に猛威を振るった自動売買もありました。
2017年、2018年当時、仮想通貨の自動売買(アービトラージ)は理にかなったものでした。
当時は「取引所ごとの仮想通貨レートに開きがあった」ところに付け入る隙がありました。
本件のアービトラージを簡単に説明すると、「ビットコインなどで大きな出来高を伴う動き」があると、取引所によって価格差が出ており、「レートの遅れている取引所では未来予知ができる状態」でした。
具体的な自動売買方法は下記の通りです。
①監視
牽引役となる取引所を監視対象に設定します。
ここは複数の取引所を同時に監視するツールを使い、値動きの牽引役を見つけます。
「A取引所」のレート参照している「B取引所」をみつけ、Aに大きな動きがあればBが動く前にポジションを持つための監視です。
②取引
システムとしては単純で、監視対象取引所で大きな出来高があり、相場が動き始めたらアラートがなる。
レートの動きに出遅れた取引所に、先行している動きに合わせて注文を出す(上昇なら買い、下降なら売り)というもの。
ここを自動化したのが下記の③。
③自動売買のロジック
上記の仕組みをVPS(仮想専用サーバー)にて、自動売買ソフトと仮想通貨取引所をAPI接続し完全自動化する
株のHFT(高頻度取引)のようなものを一般人が使えた感じです。
有名どころは「イナゴフライヤー」や「アナゴちゃん」といったもの。
この自動売買の強みは相場予想ではなく、実際に起きた値動きを瞬間的に取りに行くところです
仮想通貨の仕組みが未熟だった頃は取引所ごとのレートが揃うまでに時間差があったので可能だった自動売買です。
こういった「実際の事象に対し、理にかなったシステム」であればトライする価値はあります。
【まとめ】失敗しない副業FXでの自動売買
失敗しない副業FXの自動売買ソフトを求めるのであれば、下記の3項目は最低限満たしていることを確認しましょう。
- 販売者は稼いでいる?
- 売買ルール・決済ルールは明確?
- 相場の変化に合わせて調整が出来る?
本当に稼げる自動売買とは?
本当に稼げる自動売買とは仮想通貨FXの自動売買システムでお話しした通り、ロジックが明確で誰が聞いても「それを自動化できたら稼げるよね」とわかるものです。
とはいえ、バックテストをもとにしたFX自動売買ソフト(為替)がすべてダメというわけではなく、自分自身の負担軽減のため生かすような使い方ができれば充分ではないでしょうか。
そのために必要なのは自分自身の相場感を醸成させることが1番の近道ではないかと思います。
本サイトではFXの実践トレードをもとにポンド系を中心としたトレード手法などをお伝えしています。
その他の記事も参考にしていただけると幸いです。
それでは今回は以上となります。