本記事では、通貨ペアの強弱の見方を基本からお伝えしたいと思います。
この通貨ペア強弱の基本を知ることにより、エントリー優位の判断だけでなく、エントリー後のポジションをコントロールして『勝ちは大きく、負けは少なく』していくトレードプラン構築も視野に入れてお伝えします。
通貨ペア強弱でFX常勝できるロジック全容
多くの方がエントリー前にテクニカル分析をし、エントリー場所、利確場所、損切り場所を決めます。
しかし、この常識を疑ってみると『ポジション保有中も通貨ペア強弱を監視』することによりテクニカル判断の応用が可能になるというメリットを享受できます。
具体的には、保有通貨が強い側であれば「利益を伸ばせるなら伸ばす」、保有通貨ペアが弱まる兆しが見えたら「早めに決済する」といった選択ができるということをお伝えできたらとおもいます。
裁量判断の基本からお伝えしていますが、どうしても裁量判断が面倒な方は、通貨ペア強弱判別のロジックを『アプリ』にしたものがあるので紹介しています。
(もちろん無料アプリです。)
とはいえ、自分で考える方がトレーダーとしての強い武器となるのでおススメです。
【裁量】通貨ペア強弱の判別法
まずはFXスキルを強化するために裁量による通貨ペア強弱の見方を学びましょう。
これがわかると、FX常勝ロジックとなる『強い通貨買って、弱い通貨を売る』ということが出来るようになります。
下記のツイートでお伝えしている根拠に注目してください。
『ドル円上昇の反対側』である「ポンドドルを戻り売り」とは通貨ペア強弱判断のことです。
ドルは買われやすく、ポンドは売られやすい環境という意味でした。
私の言い回しがわかりにくかったらすいません(汗)
2021年8月6日(金)【雇用統計の日】
■指標はスルー
■ドル円上昇
■反対側のポンドドルは引きつけて戻り売り
■利確は欲張らない、5分足の陰線1本で終了少し大きめに負けても、コツコツ取り返すことが大事。
そしてそのコツコツ取り戻しは意外と早かったりする。 pic.twitter.com/GCLDy9Ruxz— sakumafx (@Sakuma_FX) August 6, 2021
それでは早速、FXにおける「主要4通貨を使ったの強弱判別」をしてみます。
ちなみに主要4通貨を選択した理由としては相場参加者が多く取引量が多いため強弱が明確になりやすいからです。(大衆の動向を反映しやすい)
主要4通貨は他の通貨ペアにも影響を及ぼす可能性があるため、まずはココを理解した方が他の通貨ペアを見るときも理解しやすいといえます。
FXにおける主要4通貨とは?
世界で取引されることが多い「シェア上位の4通貨」を主要4通貨とします。
- 米ドル
- 日本円
- ポンド
- ユーロ
通貨ペア強弱判別に使う通貨ペア
最終的に通貨ペアの強弱判断に使う通貨ペア達です。
全部をいきなりは大変なので次の項であげる3つから始めます。
- ドル円
- ユーロ円
- ポンド円
- ポンドドル
- ユーロドル
- ユーロポンド
通貨ペア強弱の判別方法
ずらずらっと書いてみましたが、まずは『基軸通貨の米ドルを軸にするのが分かりやすい』です。
- ドル円
- ユーロドル
- ポンドドル
これらの通貨ペアを見比べてみます。
簡単な相場の例を出します。
・ドル円が上昇
・ユーロドルとポンドドルが下降
「米ドルが世界的に買われている可能性が大きい場面」
上記の内容に補足の説明をつけます。
・ドル円上昇→ドルが買われて円が売られている
・ユーロドル下降→ユーロが売られ、ドルが買われている
・ポンドドル下降→ポンドが売られ、ドルが買われている
3つの通貨ペアにおいてドルが買われているということが見て取れる。
この段階で選択肢としては3つに絞られる。
- ドル円を買う
- ポンドドルを売る
- ユーロドルを売る
しかし、上記の通貨ペアだけだと「日本円」が強いのか弱いのか、ユーロとポンドはどちらが強いのか弱いのかがわからない。
ここからさらに通貨ペアの強弱を高精度で分析します。
ドル円、ユーロドル、ポンドドルに加え、先に挙げた通貨ペア3つを加えます。
- ドル円
- ユーロ円
- ポンド円
- ポンドドル
- ユーロドル
- ユーロポンド
通貨ペア3つを加えたことによってドル、ユーロ、円、ポンドの4通貨の強弱順位が明らかになります。
私の場合、ポンドをメインの取引通貨にしているので、ポンド円やポンドドルが下記の強弱パターンの時だけトレードします。
ちなみに5分足とかだと強弱パターンはちょくちょく入れ替わります。
チャートパターンと合わせて複合根拠でエントリーすると精度も上がり、利確も早めにするか引っ張ってみるかという裁量判断も出来るようになります。
①ポンド円のポンドが最弱、円が最強の時に売る
②ポンド円のポンドが最強、円が最弱の時に買う
③ポンドドルのポンドが最弱、ドルが最強の時に売る
④ポンドドルのポンドが最強、ドルが最弱の時に買う
ポンド円のポンドが最弱、円が最強の時に売るの解説です。
ポイントは3つでして、これさえ理解すれば上記の①から④に応用可能です。
最初は『頭がこんがらがる』と思いますので、紙に絵を描いてみたりして想像すると理解しやすくなります。
2021年8月16日(月)NY時間
ポンド円とポンドドルが股裂きでよく負けたパターン。
■1HMAを15分MAが下から抜けた押し目を買ってよく負けました
最近はドル円(円シリーズ)を信頼している+円シリーズの1HMAの方向性を信用。 pic.twitter.com/eyWw7iYjia
— sakumafx (@Sakuma_FX) August 16, 2021
- ポンドが弱いこと知る
ポンドが弱いことがわかるのはポンド系のチャートを見ることによって判別できます。
ポンドが弱いとポンド円やポンドドルは『ポンドが売られるので下降』になります。
また『ユーロポンドでは、上昇トレンドの時にポンドは売られている状態』ですので、ポンドの弱さを期待するならチャートは上向きになっていて欲しいわけです。
- 円が強いことを知る
上記のツイートはまさに円が強いパターンです。
ポンドドルの下げが無いにもかかわらずポンド円は下げているので「ポンドは決して弱くないけど日本円は激強の瞬間」です。
まずドル円をみて、円が強い場合「ドルが売られて円が買われる」わけですから『ドル円は下降』となっているはずです。
さらにユーロ円を見てみます。
「ユーロ円でも下降を期待」します。
なぜなら円が強いことを期待するなら『ユーロが売られて円が買われる形』、ユーロ売りの下降トレンドが都合がいいですよね。
- ユーロポンドで本当の最弱を確認する
意外と欧州系通貨のユーロとポンドが揃って下がったり(上がったり)することが多いです。
ですので、ユーロポンドチャートをみて、「ユーロが買われてポンドが売られるの形」上昇トレンドを確認しましょう。
【アプリ】通貨ペア強弱の判別法
こちらで紹介するアプリでは、通貨の強弱に加え、ボラティリティ(値幅)の大小やポンド円とポンドドルなど通貨の相関発生状況も簡単にみることができます。
PCでエントリー後にスマホでアプリを見ながらポジションコントロールをすることもできます。
また経済指標についてチェック出来るので、トレード前にアプリチェックしてから始めると良いでしょう。
ちなみに『無料アプリ』です。
【FXism公式アプリ】
通貨ペア強弱の注意事項
この項では通貨ペアの強弱について注意事項を3つあげたいと思います。
①通貨ペア強弱の継続時間
②通貨ペア強弱が信用できないパターン
③時間帯による通貨強弱判断の軸
①通貨ペア強弱の継続時間
ご自身がトレードする時間軸に合わせて通貨ペア強弱は確認しましょう。
例えば5分足で明確な強弱関係を見てとれたとしても、1時間足の抵抗線を突破できなかったり、さらに上の時間軸では別の通貨ペア強弱関係が成り立っていたりします。
あくまで『トレードする時間軸ににおいて、エントリーや損切り、利確の根拠の一部』と考えるべきです。
②通貨ペア強弱が信用できないパターン
重要指標発表前は通貨ペア強弱の判別が難しくなります。
なぜなら為替相場全体が様子見の状態では、売買が活発に行われていない可能性があります。
『たまたま強弱がついたように見える』ことがあり、「良いところでエントリーしたはずなのに思ったように伸びない」などといった状況に陥ることがあります。
具体的には下記の2つの「指標前」は、為替相場全体が様子見する場面が多く注意が必要です。
2021年9月22日(水)NY時間
ポンド円のショート、へたくそなエントリーで大苦戦。
ポンドドルに助けてもらい何とか微益逃げ。「FOMC」前はレンジですね。
やらなくていいことをやった結果、苦労する。NY時間も勝ち逃げ最強で終了です。 pic.twitter.com/LDeqLQ0kaX
— sakumafx (@Sakuma_FX) September 22, 2021
③時間帯により強弱判断の軸
東京時間=日本円、オーストラリアドル、ニュージーランドドル
この時間はユーロやポンドが主導した動きが少ない
◼️欧州時間=ユーロ、ポンド
ユーロ円、ユーロドルが揃って動いたり、ポンド円とポンドドルが揃って動いたりしやすい。ユーロとポンドが真逆の動きをすると途端に難しくなる
◼️NY時間=米ドル
ドル円に対してユーロドルやポンドドルといったドル絡みの通貨ペアを軸に考えると、強弱が読み易い
◼️全時間帯=米ドル
アメリカ大統領選はじめ重要イベントでドルが強まったり、弱まったりすると全通貨に大きな影響を及ぼす
米ドルとゴールドの強弱によって、双方が逆相関する場面がよくある。
例)米ドルが全面的に売られるとゴールド(金)が買われたりする。
#FX なんか勝てるようになった時の変化。
見てる時間によって通貨ペアの軸を分けてたことに気付いた時
勝てないうちは『なんかやれるのないかな?』だったけど、今は違う。【東京時間の軸】
ポンド円、ユーロ円【欧州時間の軸】
ポンド円、ポンドドル【NY時間の軸】
ポンドドル、ユーロドル— sakumafx (@Sakuma_FX) June 13, 2021
通貨ペア強弱のまとめ
通貨ペア強弱の本質とは、下記の通貨ペアを使い「テクニカルと併せてトレード根拠を固めていく」作業です。
エントリー後も強弱関係を把握することによってトレード根拠が消滅したとみるや決済を行うなど、機動的な立ち回りを行うことができます。
6通貨ペアによる強弱判別
・ドル円
・ユーロ円
・ポンド円
・ポンドドル
・ユーロドル
・ユーロポンド
本記事では「裁量判断での通貨ペア強弱」についてお伝えしましたが、慣れないうちは紙に書いてゆっくり判断していくといいでしょう。
通貨ペア強弱判断の練習
書き方は下記のような感じです。
「<」や「>」を使い通貨ペアごとに書き出していきます。
明確な強弱がついていない場合はレンジ相場ですのでエントリー自体を見送る目安に使いましょう。
手書きで強弱判断の練習
ドル円上昇=ドル>円
ユーロ円下降=ユーロ<円
ポンド円上昇=ポンド>円
ポンドドル下降=ポンド<ドル
ユーロドル下降=ユーロ<ドル
ユーロポンド下降=ユーロ<ポンド
上記のように通貨ペアを「<」や「>」を使い仕分けができたら、『勝敗』に直していくと分かりやすくなります。
- ドル : 3勝
- ユーロ:3敗
- 円:1勝2敗(ユーロ円でユーロに勝利)
- ポンド:2勝1敗(ポンドドルでドルに敗退
結論
- ドルは誰にも負けてないので最強
- ユーロは誰にも勝てていないので最弱
こんな感じで練習していくといいと思います。
デモ口座であればリアルタイムの相場に合わせて試せますし、損失もないのでガンガン試してみましょう。